同級生がコンタクトを付けた日

私の、
小学校時代の同級生に、
とても頭の良い男が居ました。
仮に、名前をA君としておきましょう。
A君は、本当に頭が良く、
勉強もよく出来ました。
「こいつは、将来は東大に行くな」
と、子供心に、私も思っていました。
この、A君の見た目というのが、
いつも眼鏡をかけていて、
とても真面目そうな感じなのですが、
話してみると、意外に気さくで、
私とは何故か、とても気が合いました。
私とA君の家は近所だったので、
彼の家に遊びに行っては、
ゲームをしたり、
また、二人で遊びに行ったりしていました。
やがて、
中学校に上がり、私とA君は、
クラスが離れてしまいましたので、
A君とは、以前ほど、
頻繁には一緒に遊ばなくなってしまいましたが、
それでも、顔を合わせては、
「おっす!元気か?」
という感じで、ざっくばらんに話すような間柄だったのです。
中学校でも、A君は成績優秀で、
学年でもトップクラスでした。
眼鏡をかけた、A君の顔が、
前よりも凛々しくなったように感じられたものです。
そのA君が、
中学校三年生のある日、
眼鏡をかけるのをやめて、
コンタクトレンズを付けるようになったのです。
そして、A君の印象は、
それまでとはガラッと変わりました。
A君は、コンタクトにすると、
意外と言っては何ですが、
結構、爽やかな印象でした。
以来、A君は今日まで、
ずっとコンタクト愛用者ですが、
コンタクトといえば、まずそのA君の事を思い出すほど、
私にとっては、印象深い出来事なのです。
「コンタクトって凄いなあ」
と、私はつくづく思いました。
ちなみに、A君はその後、無事に東大に行きました。