【『復讐はワイングラスに浮かぶ』】

赤川次郎という作家が居ますが、赤川次郎といえば、日本を代表するミステリー作家にして、圧倒的に多作の作家として、つとに有名です。
生涯の著作は、既に500冊を優に越えているというのですから、
凄いとしか言いようがありませんが、その赤川次郎の創作の秘密というのは、
『三毛猫ホームズ』シリーズや、『幽霊列車』シリーズなどの、人気シリーズをいくつも抱えている事とか、
複数の物語を、同時進行でいくつも書く事が出来るという、その特異な才能に有るようです。
そんな赤川次郎の、驚嘆すべき才能の中でも、私が最も驚いたのは、
「まず最初にタイトルだけ考えて、そこから物語を考える」という物でした。
例えば、『セーラー服と機関銃』という作品も、そういった作品の一つなのだそうです。これは、なかなか真似出来るものではありません。
そんな赤川次郎の作品の中で、『復讐はワイングラスに浮かぶ』という物が有りますが、これこそ、まさにタイトル先行で考えられた作品なのではないかと、私は思います。
何しろ、そのタイトルが、まず非常にカッコイイなと思って、読んでみましたが、この作品では、ワインが非常に効果的に使われていました。
主人公のOLが、自分を騙した、エリート男性社員に、復讐をしていく、というストーリーなのですが、
一体どのようにして、ワインと復讐が、結びついて行くのかと言えば…それは、読んでからの、お楽しみです。
このように、「ワイン」と「復讐」という、一見、何の関係も無さそうな、二つの言葉を結びつけるという事も、赤川次郎の得意技の一つです。
ご興味を持たれた方は、是非とも読んでみて下さいね。